入れ歯ができあがって、「さぁ!固いものでも何でもおいしく食べたい!」と思われる方もいると思います。
しかし
例えば新しい革靴はちょっと歩いただけでも靴ずれするように、お口の柔らかい粘膜の上に固い義歯をはめるのですから、うまく使えるようになるためには練習と慣れが必要です。つまり、歯を失ったことにより、入れ歯を使って食事ができるようになるためのリハビリなのです。
食事習慣
最初はやわらかいものや、小さく切った物を奥歯でゆっくりかんでください。入れ歯の前歯でかむと、入れ歯が動いたり、前歯部の粘膜や顎の骨に負担がかかり過ぎることがありますので注意しましょう。奥歯で左、右と両側均等にかむようにしてください。
痛みがあれば、ドクターに言って調整してもらいましょう。
だんだんかたい物、大きな物にうつして行く段階で、ドクターとよく相談して、調整を繰り返して、かなり慣れるには1ヶ月、ほとんどの物が食べられるようになるには3ヶ月程の期間を要するでしょう。
無理な使い方を避けて、一つ一つ段階を経て練習を続けていくことが大切です。
食事のポイント
1、硬い物、歯切れの悪いものは調理で工夫!
硬くて歯切れの悪いイカ、タコ、アワビ、硬いパンの皮やこんにゃくなどは、包丁で細かく切れ目を入れて歯切れをよくしたり、肉では薄切りを重ねてボリュームを出すなど、調理で工夫すると家族で同じ食材を楽しめます。
2、つぶつぶ食品は気を付けて!
ごまやイチゴのつぶつぶは、義歯と歯茎の間に入るととても痛いもの、つぶつぶ食品は一度にたくさん口に入れないようにしましょう。もしつぶつぶが入り込んでしまったら入れ歯を外して早めに取り除きましょう。
3、粘着性の物は少しずつ!
義歯に粘着する代表的な食べ物はお餅です。お雑煮のように水分たっぷりにして粘着性を弱めたり、一口を小さくして少しずつ食べれば大丈夫です。
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