いびきはこんな人がかく
2019/12/16
いびきが、気道が十分に確保できないために起こることでわかるように、いびきをかきやすい人には、体型などにいくつかの特徴があります。
いびきをかきやすい人
舌が大きい人 |
いびきの主な原因は肥満、特に舌の肥大です。 やせた人でも睡眠時無呼吸症候群になる患者さんがいますが、口の中を診ると舌の肥大が特徴的にみられます。舌が大きくなったため、以前は口を開けば見えていた口蓋垂(のどちんこ)が見えなかったり、見えにくくなったりします。 仰向けに寝れば重力によって舌はその重みによって気道をふさぎ、狭窄または閉塞が起き、いびきや呼吸停止につながります。 |
肥満体型の人 |
いびきと肥満には密接な関係があります。 太っていると、軟口蓋や咽頭壁などにもぜい肉がついているため、首の太さに比べて気道が狭くなっています。舌も厚みを増して肥大しているので、寝たときにはいっそう気道をふさぐことになってしまいます。 しかも、太っている人は普通の人よりも酸素をたくさん必要とするので、多くの空気を吸おうとして呼吸が深くなり、余計に空気抵抗が大きくなって、いびきをかきやすくなります。 |
下あごが小さい人、下あごが後退している人 |
下あごが小さかったり後退したりしていると、舌を支えているスペースも小さいので、仰向けに寝た時に舌がのどの奥に沈みこむ確率が高くなります。 これが、気道を狭くする原因になっています。 |
首が太くて短い人 |
決して、首が太いから気道も太いわけではありません。 俗に猪首といわれる、首が太くて短い人は、肥満体型の人と同じで気道に脂肪がついていることが多く、いびきをかきやすいタイプです。 |
扁桃が肥大している人 |
外見からではわかりませんが、のどの奥の口蓋扁桃やアデノイド(咽頭扁桃)が肥大している人は、気道がふさがれて狭められています。 子どものいびきの場合は、これが原因でかくことが多くなっています。 |
口蓋垂の長い人 |
軟口蓋の中央にある口蓋垂(のどちんこ)が舌に届くほど長い人、またその左右の口蓋弓間の距離が短い人は、咽頭がもともと狭いので、気道が確保しにくく、いびきをかきやすくなります。 |
鼻の病気のある人 |
鼻筋が曲がっている鼻中隔攣曲症や慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄のう症)などの鼻疾患のある人、だんご鼻の人などは十分な鼻呼吸ができず、鼻腔で強い抵抗が起こり、鼻翼が振動していびきになります。 |