MFA(マンディブラー・フィックシング・アプライアンス)

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診療ガイド

MFA(マンディブラー・フィックシング・アプライアンス)

2019/12/16

全身健康の為のかみ合わせ治療にあたり、正しく診査・診断し、その結果にもとづいて、よいあごの位置を得るために装置が必要です。従来のバイトプレーンやスプリントでは不可能であり、このズレたあごの位置を是正・安定・保持するための特別の装置をMFAといいます。

丸山先生が考案したこの装置を、MPA(前述のマンディブラー・ポジショニング・アプライアンスは下あごを正しい位置に位置づける装置)と名づけました。この装置は、その後、治療効果を高めるため、MFA(マンディブラー・フィクシング・アプライアンス)という装置を考案し、使用しています。このMFAは透明のアクリル樹脂製で、脱着可能、厚さが約2~3mm、日常会話はやや不便ですがそれほど違和感はありません。

このMFAの製作は、どんな歯科技工士でもできるという単純なものではありません。
丸山先生の理論・技術を正しく学んでいる人にのみ製作可能であり、正しい治療効果が得られます。別名の擬似のものが使用されているようですが治療効果は得られていません。

このMFAによる顎位の是正のための装着期間は、当初3ヶ月は可能な限り常時、以降はだんだん装着時間を減らしていきます。 通常は6ヶ月で顎位の是正と安定が得られ、症状の軽減・消失が得られます。あごのずれの程度やずれていた期間の長さによって異なってきます。また、患者さんの年齢によっても影響され、若年者ほど短期間で、安定・保持が得られやすいのです。あごはズレた元の位置に戻ろうとして、MFAをくるわせてしまうので毎月1回くらいの調整が必要となります。そして、非常に重要なことはこの調整が非常にむずかしいもので、技術と経験を必要とします。

さらに、患者さんの治そうという気持ちも大きな影響をもちます。すなわち、MFA装着時間や、たえず、正しいあごの位置を意識し、その位置へもっていこうとする心がけなど、学習効果も大いに影響をもたらすものです。

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