乳歯のむし歯予防は徹底的に
2019/12/16
むし歯予防の先進国であるフィンランドには、5歳以下でむし歯のある子はほとんどいません。
その指導の柱となっているのが「歯みがき」「正しい食生活」「健診」「フッ素」「キシリトール」の5つです。
また、ミュータンス菌の感染にも注意しましょう。
むし歯予防の四葉のクローバー |
歯みがきは、むし歯予防には欠かせません。毎日きちんとみがくことで、むし歯菌のかたまりであるプラークを取り除き、口の中を清潔にしましょう。仕上げみがきは子どもが小学校3年生になるくらいまで続けて。 |
食生活は、甘いもののとり方が大事です。食後のデザートとしてたっぷり食べ、ダラダラ少しずつ食べる習慣はなくしましょう。また、唾液が多いとむし歯になりにくいので「よくかむ」メニューを食事に取り入れて。 | |
健診も欠かせません。初期のむし歯はお母さんにも気付きにくいもの。定期的に歯科医院に通う習慣をつけましょう。 | |
キシリトールは、天然素材の甘味料。悪玉むし歯菌であるミュータンス菌の活動を抑え、唾液の分泌を促す働きが期待できます。食後にキシリトールガムやタブレットをとる習慣があるといいですね。 | |
フッ素は、歯のエナメル質を強化してくれる「歯の鍵」のようなもの。初期のむし歯を修復してくれたり、むし歯菌の働きを弱める力もあります。 フッ素入りの歯みがき剤を使い、2歳から15歳までは、年に2回、歯科医院で高濃度のフッ素を塗ってもらいましょう |
ミュータンス菌の感染に注意!
お菓子などの糖分が歯を溶かしている…と思っている人も多いようですが、糖分はむし歯のエサにすぎません。口の中にいるむし歯菌がむし歯の原因なのです。
中でも強力なむし歯菌が「ミュータンス菌」です。生まれたての子どもにはまったくありませんが、日本人では大人の90%が持っています
。ミュータンス菌は唾液を通して母子感染することが多いので、親子でもスプーンやコップの使いまわしは避けましょう。